最高最大の杖

歌を歌う時に、最高最大の杖は、あるのか?それがあれば、言葉の壁など、なんのそのと思えるに違いないと、思って来た。それは、いったい、なんなのか?

4月から、新しくメンバーが集まったため、違う声、違う歌い方。私は、久しぶりに、やさしい日本歌曲を歌った。とてもきれいな曲と言われた。音域が、良いですね!そうです、無理をしなかったのです。挑戦が、苦手です。でも、取りに行く人には、手に入るが、取ろうとしないと、手に取ることさえ、出来ないのに。

そのメンバーの中、演奏活動を随分された方が、癌の手術で、お休みが、決まっていたが、頑張って歌われた。数年ぶりに聞いた歌声には、前のような輝きは、かんじられなかった。その方の言われた。歌える時に挑戦しておきなさいと。声帯の病気は、なかなか元の声には、戻らないと。

その時、私は、最高最大の杖は、健康なのではないかと思った。もう一度、聞きたいと思われる歌、声なのだと。

言葉が得意、声量がある、声がきれい、姿が良い、表現力がある、テクニックがあるなど、色々な特徴よりも、なんにも必要ないんだ!
歌を続ける気力と体力、心身健康なこと
最高最大の杖なのだ。

歌声に姿に現れるその人自身なのだ。
わかっていることが、一番、大切な事だった。笑顔は、なによりも、その人を守っている。

今期も一か月半たった。
仕事はもちろん歌を楽しもう!